まちづくり・活動の経緯

松風台住民協定 策定の経緯

2006年度の自冶会の総会において、一人の会員から「緑豊かな街並みが崩れてきている等」の住環境に関する発議を受け、当初は有志による「住環境を考える会」が発足し、 2011年度から新たに自冶会の中に「自冶会まちづくり特別委員会」として設置され、次のような活動を行ってきました。

まちづくり特別委員会は、全自冶会員に対して住環境に関する意向確認のためのアンケート調査を3回にわたり行いました。 2回目のアンケート調査で住環境の維持には何らかのルールが必要との回答(71%)が寄せられました。

また、その中で東急不動産㈱との購入者の間に「覚書」があったことが、今日の松風台住宅街の形成に役立っていたことも再認識されたので、 住民協定案作成にあたり、この覚書を「松風台住民協定」の基本的な内容として策定しました。

2006年
  • 「松風台の住環境を考える会」が発足し、活動を開始
     ⇒定例会、アンケート調査、学習会、たよりの発行。
2008年4月
  • 自冶会総会において「自冶会の支援団体」に認められ活動。
2009年
  • 第1回アンケート調査の実施(回収率77.2%)
  • 「松風台の住み心地について」⇒「住環境が良く住み心地は良好」(回答率79.5%)
2010年
  • 第2回アンケート調査の実施(回収率72%)
  • 「終の棲家として大切なこと/取り組んで欲しいこと」⇒「緑豊かな落ち着いた街並みの地域に」(回答率68.7%)
  • 「住民(地域)の意思としての家づくりの際のルールづくりの必要性」⇒「必要/どちらかと言えば必要」(回答率71.9%)
2011年5月
  • 自冶会の組織として「松風台まちづくり特別委員会」へと発展。
  • 第3回アンケート調査の実施(回収率93.7%)
  • 「松風台のルールづくりの方針への賛否確認」⇒アンケートの結果を踏まえルールづくりの方針。
    1. 松風台の住環境の形成や維持に大きく影響した東急不動産㈱との「覚書」を再確認する。
    2. 「覚書」では、不十分ば部分を補った住民協定づくりから始める。
    3. 必要性が高めれば、法律(都市計画法や景観法など)での解決方法も検討する。
2012年4月
  • 自冶会総会において「松風台住民協定」が議決成立。
2012年7月
  • 「松風台住民協定」が発効。
    「松風台まちづくり運営委員会」を発足、運用開始。

まちづくり運営委員会の活動状況

松風台自治会では、建築に伴うお互いのトラブルを無くし、緑豊かな低層住宅地としての住環境を守り、これを次世代に継承するために自治会会員すべての意思を確認し、84%の賛同をもって「松風台住民協定」を制定し、2012年7月1日に発効しました。

それに伴い、自治会のもとに「まちづくり運営委員会」を設置し現在に至っています。本協定を自治会員が守ることはもとより、松風台に建築を予定されている方やその依頼を受けた事業者のご協力もいただきながら、まちづくり運営委員会は一つ一つの事案にしっかりと向き合い対応に努めます。

以下の通り、活動の内容や必要なお知らせ事項を記載しますので、ご覧いただきますようお願いいたします。

松風台住民協定の運用実績(2012年~2018年度)

年度 建築計画
受付件数
協定に即した確認書
発行件数
2012 8 7
2013 6 5
2014 10 10
2015 6 6
2016 10 9
2017 5 5
2018 12 12
  • 住民協定の運用においては、住民協定第6条の内容を満たしているかを、建築主及び事業者との事前相談において話し合った後に、当会主催による近隣説明会を行なっています。
  • 建築計画が住民協定に即してる場合には、「確認書」を発行しています。
  • 全体での確認書発行件数は、約94%となっています。
    なお、近隣説明会では近隣5~7軒の皆様にご参加いただき、現在までの参加は約300軒となっています。
  • 新たなコミュニケーションの場として好評です。

その他の活動

  1. 広報活動
    • 年2回「まちづくりたより」(8月、3月)発行……別ページで紹介(1号~15号)
      当初1号~13号は名称が「松風台まちづくり運営委員会だより」であったが、14号からは「まちづくりたより」とした。
    • 松風台自治会ホームページによるお知らせ。
  2. 空き家・空き地調査・・・年2回(7月、2月)
    • 現状での空き家率は、県下及び市内の中では低い方で、約2.5%で推移しています。
      (空き家対策特別措置法の対象の家はない)
  3. 茅ヶ崎市景観みどり課、建築指導課、市まちづくりアドバイザー高橋武俊先生(慶應義塾大学SFC研究所上席所員)との関わり
    • 年1回(随時も)市役所において情報・意見交換会
    • 慶應義塾大学において情報交換会及び他地区訪問……(先行住民協定締結地域やまちづくり活動地域とのコミュニケーション)……高橋アドバイザーによるコーデネイト
    • 高橋アドバイザー 当会定例会への参加と資料提供(年1回……当会課題などを相談)
  4. 特記事項
    • 「住まいのまちなみコンクール」で「住まいのまちなみ賞」を受賞
      • 2016年8月国土交通省住宅生産財団主催「住まいのまちなみコンクール」に高橋アドバイザーの紹介により応募し、2017年1月「住まいのまちなみ賞」を受賞しました。
      • まちなみに関わる地域の課題解決や整備などに関わる事業の助成金として年50万円が3年間にわたって支給されることになりました。
      • その目的を進めるために、松風台で活動している団体に声をかけ「まちなみプロジェクトチーム」を立ち上げました。
      award
      1. 1年目(2017年度):受賞記念として冊子「住環境とまちづくり10年の歩み」を作成し、各戸配布
        • 南公園に大時計設置、南・東公園に木製ベンチカバー設置、樹木整備のための用具購入
      2. 2年目(2018年度):西公園側面に掲示板と西公園ベンチカバーの設置
        • 玉川学園地区(同年に「住まいのまちなみ賞」受賞)を訪問
      3. 3年目(2019年度):予定として東公園側面に掲示板、公園内に大時計設置、南公園に記念植樹など
        • 3年間にわたりプロジェクトチームは3つの公園を子どもたちの安全な遊び場として機能するように定期的に整備しています。(公園内の除草作業、犬のフンの撤去など)
        • 「ここはふるさと松風台」の思いをもとに、次世代を担う子どもや親御さんの参加を呼びかけ、夏祭り、もちつき、そうめん流しなどにも協力しています。
        • 皆様の積極的な参加をお待ちしています。
    • 茅ヶ崎市景観まちづくり市民団体として表彰されました。
      • 松風台のまちづくり活動は茅ヶ崎市の 景観まちづくり市民団体 として登録されており、2017年3月茅ヶ崎市長より表彰を受けました。
      award
  5. 茅ヶ崎市都市政策課主催松風台自治会・まちづくり運営委員会共催ワークショップ開催
    • 第1回 2018年12月9日(日) 「10年後の松風台の住環境について」

      参加者 当自治会員20名、大学、市関係者など 11名

    • 第2回 2019年2月23日(土) 「魅力あるまちであり続けるために……」

      参加者 当自治会員21名 大学・市関係者 11名

    • これからの松風台を見据えた意見交換ができよかったとの感想が多くありました。
    • 「まちづくり だより No.15」にワークショップの記事が掲載されています。